幸せな人だけが知っているシンプルな生き方 鈴木真奈美

この本は、人生は手放すほどにうまくいくという考え方に基づいて、シンプルな人生を生きることが幸福につながると説く本です。

著者はコーチング、NLP、心理学など多方面を学ばれた方で、セミナーを広く開催されている方です。帯には「予約1800人待ち」とありますから人気のセミナーです。

人生は、物を手放し、よくない人間関係を手放し、よくない考え方を手放していくことで良くなる。多く見かける引き寄せ系の本とは違って、これはいわば「手放す系」の本と言えるでしょう。

断捨離、部屋の整頓、たしかにやるとスッキリしますね。そして、手放すというのは、勇気がいることかもしれないですが、それが大事なものでなく、負担なら手放すべきなのかもしれないですね。

本書には勇気を持って手放すと、代わりに良いものが手に入るとも書かれています。たしかに時間は有限で、部屋でいうなら空間も有限ですから、何かを手放さないと、何かも入らないわけです。

本書はややスピリチュアルな雰囲気もありますが、心理学的にも、人生論的、自己啓発的にも読める本です。閉塞感を抱える方にはおすすめの本です。

「1秒!」で財務諸表を読む方法 小宮一慶

この本は貸借対照表、損益計算書などの財務諸表の基本、PPM、原価管理などの管理会計の基本概念を解説し、それを踏まえて、さまざまな企業や社会現象を分析していくという、会計知識をわかりやすく解説した本です。

著者は留学し、MBAを取得し、その後企業に就職したのち経営コンサルタントになられた方です。MBAホルダーであり、経営コンサルタントの方なので会計知識豊富な方です。

本書は花王、トヨタ、日産など様々な企業を各テーマに基づいて分析しています。また、政府の財政赤字が会計的に当面は破綻しないとも解説しています。具体例を分析することで、基本知識が定着するという構成で、理解が進みます。

ちなみに本書には本当に1秒で財務諸表を見るならどこなのかが書かれています。気になる方はぜひ本書をお読みください。

セブン-イレブンの仕事術 岩本浩治

セブンイレブンにはよく行きますよね。どの店もきちんとしたサービス提供がなされています。24時間空いていて、品切れが滅多になく、大変便利です。

本書はセブン-イレブンにおける筆者が勤務した体験を、ビジネス小説風にアレンジして描かれた、仕事術が学べる本です。

セブンイレブンでの勤務で学んだこととは?

著者はシステムエンジニアからセブンイレブンへ転職し、そこで培った経験を生かし会社経営者になられた方です。

本書は、体験をそのまま書くのではなく、架空のドラマ的脚色も加えられてるのですが、ビジネス小説風にも読める臨場感のある構成となっています。

セブンイレブンで得た経営能力

本書の締めくくりはセブンイレブンの仕事術が今の会社経営に生きているとの感謝の言葉で終えられています。

もちろん著者の能力もあるわけで、苦労が多くあったことは本書にも書かれていますが、感謝で終えられる、良い仕事術を得られた機会だったという認識を持てるのは、とても前向きで素晴らしいことだなと思いました。

セブンイレブンオーナーや入社したい人にもおすすめ

本書はこれからコンビニ業界に勤めたい、あるはフランチャイズオーナーになりたいという方が雰囲気をつかむのには使える本かもしれません。