「逃げる」はポジティブ
この本は、「逃げる」ことで置かれた環境を変えていくことで、最適な居場所を見つけることを可能にし、問題を解決できることを説く本です。
逃げる、というのは消極的に見えますが、時によっては真正面から戦うよりも有効なこともあるようです。例として挙げれば、自分が太っているということをコンプレックスに思っているなら、太っている人ばかりの国へ行けば、それが標準なのですから、なにもコンプレックスに思うことはなくなる、といったことです。
行き詰ったら環境を変えよう
仕事環境、人間関係に行き詰まったりした場合は、ちょっと距離を置くとか、いっそ抜けてしまって、別の環境に移行するということも有効な方法でしょう。
また、既存の価値観が支配している環境や、親との関係、お金への意識、根性論など様々な方面に展開していく内容となっています。
逃げる、という一見ネガティブに見える概念が、ガチガチになった思考を柔らかくし、多様な考え方を生む発端にもなりますし、新たな発想を生み出したい、悩み事に答えを出したい、といった方には良いのではないでしょうか。