できる人の人生のルール リチャード・テンプラー

この本はシリーズが複数ある本で、お金であったり、恋愛であったり、仕事であったり、様々なジャンルで「ルール」があると説くのですが、この本は「人生」でかなりメタなジャンルになります。

私はこのシリーズがとても好きです。筆者の説く「ルール」は非常に現実的で、それでいて誠実な書きぶりは、紳士的な大人な人だなと思わせる、読む人を説得させるオーラのようなものが文章から漂います。

もちろん、長く生きた人には、生き残れただけのそれぞれのルールをお持ちだと思います。例えば70年生きた方には、70年生きることができたルールをお持ちなわけです。

最近の若い人は実力主義とか、能力主義とかに偏って、若いうちに大金持ちになった人とか、有名になった人、多くの人脈をもっているかという、現在のステータスばかり追いかけてフォローする、といった傾向があるように見えます。

しかし、昔大金持ちだった人が身を持ち崩したり、恋愛や夫婦関係で破綻したりということはよくあります。

幸福な人生を生きるためにはどうするべきか。多くの老人は生き残れただけのルールをそれぞれ持っているわけです。彼らからすれば、この本はいわゆる「あるある」がいっぱいの本でしょう。

私たちは幸福に生きるにはどのようにしたら良いか。悪魔の声に従うか、天使の声に従うか。この本はそのようなことも書かれています。

すでにルールを築き上げて幸福に生きている人も、今幸福な人も、あるいはそうでない方も、ぜひお手に取ってみるとよいと思います。

アインシュタインファクター リチャード・ウェンガー リチャード・ポー共著

潜在意識に働きかけるメソッド

人間の見えない部分とやり取りする、不思議なメソッド。天才、と一言で片付けられない、心の奥底と会話しているような不思議な気持ちになります。

天才達の思考法、と帯にはあります。イメージストリーミング、フォトリーディング、などなど。

天才になる方法とは?

一番面白かったのは、頭の中に天才、偉人を思い浮かべて、彼らと会話したり、そして、これはなんとも不思議な感じなのですが、彼らの中に入って考えるのです。

例えばエジソンを思い浮かべて、彼と仲良くなって、入る許可をとって、入る。そして浮かぶ発想は、天才の発想?

信長なら人工知能をどう使う?

皆さんやってみるといいと思います。もちろん、おままごとだといえばそうですし、どう転んだって自分の知識の領域は出られないだろと言えばそうでしょう。

しかし、とにかく独特なインスピレーションを得られるきっかけにはなるかも知れません。

例えば織田信長ならAIをどう使って戦うだろうとか、面白い着想は得られますよね。

日常からかなり離れた不思議な着想が得られる、不思議な本でした。