できる人の人生のルール リチャード・テンプラー

この本はシリーズが複数ある本で、お金であったり、恋愛であったり、仕事であったり、様々なジャンルで「ルール」があると説くのですが、この本は「人生」でかなりメタなジャンルになります。

私はこのシリーズがとても好きです。筆者の説く「ルール」は非常に現実的で、それでいて誠実な書きぶりは、紳士的な大人な人だなと思わせる、読む人を説得させるオーラのようなものが文章から漂います。

もちろん、長く生きた人には、生き残れただけのそれぞれのルールをお持ちだと思います。例えば70年生きた方には、70年生きることができたルールをお持ちなわけです。

最近の若い人は実力主義とか、能力主義とかに偏って、若いうちに大金持ちになった人とか、有名になった人、多くの人脈をもっているかという、現在のステータスばかり追いかけてフォローする、といった傾向があるように見えます。

しかし、昔大金持ちだった人が身を持ち崩したり、恋愛や夫婦関係で破綻したりということはよくあります。

幸福な人生を生きるためにはどうするべきか。多くの老人は生き残れただけのルールをそれぞれ持っているわけです。彼らからすれば、この本はいわゆる「あるある」がいっぱいの本でしょう。

私たちは幸福に生きるにはどのようにしたら良いか。悪魔の声に従うか、天使の声に従うか。この本はそのようなことも書かれています。

すでにルールを築き上げて幸福に生きている人も、今幸福な人も、あるいはそうでない方も、ぜひお手に取ってみるとよいと思います。

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