弁護士だけが知っているムダにモメない33の方法 佐藤大和

本書はトラブル解決の専門家である弁護士が書いた、モメないための、あるいはモメてしまった場合の方法論について書かれた本です。

本書の構成としては、人間はいかなる性質を持つ生き物であるか知ることで、モメごとが起きるのを回避する方法、コミュニケーションの方法、そして、もめ事が起きてしまった場合の対処法について書かれています。

まず、人間の性質として、それぞれが、当然私もあなたも偏見に満ちた存在であるということです。これを受け入れて、人はそれぞれ違うのだということを認めることが必要であると筆者は述べています。筆者はそれぞれ人は国である、外交関係を行う国家のようなものと例えていて、文化も考え方も違うのだと書いています。

そもそも違うという前提を受け入れて、どうやってもめ事を回避するかというのがスタート地点になります。

そして、揉めてしまったらどうするか。その一つの方法として、まず相手を観察することだそうです。なんで、食い違いが生じたのか、相手をよく観察するとわかることがあるそうです。

例えばお客さんが起こっていたら、その人の服装の乱れや、酒を飲んでいるかとか、目つきとか、雰囲気とか、口調などは重要になるでしょう。服装や口調に乱れがなく、論理的に怒っている、ならば、何か理由があるのでしょう。ひたすら耳を傾ける必要があるのでしょうね。

本書はモメないための方法論が書かれていて、接客や対人折衝などが多い方などは特におすすめでしょう。

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