幸運は行動するものに訪れる。「運は操れる」  DaiGo

スピリチュアルじゃない、科学的な「運」の本

本書は、運を操るために科学的なアプローチで、運を引き寄せていく本です。

こんなことを書くとお読みなる方は肩すかしを食うかもしれませんが、この本ではツイているとか不運などはない、とされています。

あるのは不運だと思ってチャレンジしなくなってしまっていないか、ツキを引き寄せるまで恐れずチャレンジする性格を持っているかいないかの違いだけ、ということです。

そこで本書ではツキを引き寄せるために不安を取り去り、失敗を恐れずチャレンジしていくメンタリティを構築する方法を、メンタリストであるDaiGoさんなりのアプローチで解説されています。

運を上げる方法

失敗ノートをつける

 他人の失敗や自分の失敗をノートに着けることで、失敗するような状況に踏み入れることを予防する効果があるそうです。

わざと恥をかくようなことをしてみる

 わざと恥ずかしい質問をしたり行動をすることで、行動へのブレーキを外して失敗を恐れなくなるそうです。

主体的に「運を操る」人生

このように、不安にならずに試行回数を増やして、失敗を恐れないメンタリティを作る方法が様々に登場します。

運頼み、運任せという人生の手綱を放棄してしまう生き方を変えられます。

主体的に運を操る、人生を主体的にコントロールする生き方に転換できる、目からウロコの本です。

「1日30秒」でできる新しい自分の作り方 田中ウルヴェ京

この本はコーピングの技術を使って心の感情をコントロールすることで新しい自分を作ることができる本です。

コーピングとは感情を調整するためのスキルです。認知行動療法で実戦で使われるスキルです。

本書の中ではセルフトークというものが登場します。いわゆる独り言です。この独り言をネガティブに無意識に口に出してしまうのを、意識的に自分の感情を調整する方向に変えていくスキルが紹介されています。

たとえば失敗しても自己卑下するようなことを口走るのではなく、「失敗万歳」とか「失敗は誰にでもある。自分は挑戦した。」というように自分を低く評価する自分から、自己評価を高く維持できる自分に変われるのです。

また、マイナス感情や思考に気付く方法として、右ポケットにクリップを入れておいてマイナスなことを考えたり、言ったりしたらクリップを左に移す、というのが紹介されています。こうすることで自分のマイナス思考の度合いが日々数量化できる、というわけです。

このようなスキルを用いることで少しずつ自分の考え方や感情に気付き、調整することで新しい自分が作れるということです。向上心を持って生きていきたい人や、自己管理能力を高めたいスポーツ選手などにもいいでしょう。

「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本 西多昌規

本書は疲労回復のための様々な具体的方策を取り上げた本です。

昨日の疲れは、たいてい目が覚めて気が付くものです。あれ寝たのになんだか疲れている、みたいな。寝たいけどもう行かなきゃいけない時間だ、みたいな状況は誰にも経験あることではないでしょうか。

本書にはやはり睡眠に関する記載もあります。睡眠は大事な要素です。運動や、朝起きた時の光の量を調節したり、お風呂の入り方を工夫したりなどの方法が書かれています。

音楽を聴く、誰かに愚痴を言う、怒りを小出しにしてみるなどの方法で不安を解消する手法もあります。

あまりに疲れていると、自分が疲れていることすら気づかないそうです。そうなる前に、運動、食事、睡眠を整えていきたいものです。

本書はどうしたらいいのかを具体的に書いてあり、提案されている数もたくさんあります。人それぞれの状況に合わせて取り入れられる便利な本だと思います。書かれていることを携帯メモに入れてお守りにしておくといいかもです。