すぐにできる疲労回復「1分間回復法 松本幸夫」

疲労回復を1分で

この本は様々な一分間でできる心と体の回復法を取り上げた本です。

誰でもイライラすることはありますし、疲れることはあります。そんなときちょっとこの本を見てみてください。どれも一分でできるという小回りの利く、生活に寄り添う使いやすい本です。一分だったらちょっとCMの合間とかでもできますよね。

ブッダの回復法

いくつか気になったものを取り上げてみたいと思います。まず「ブッダの回復法」。これは瞑想の方法の一つで座禅を組みながら右手をゆっくり上げて心の中で「右手を上げた」と唱える、つぎに左手を上げて「左手を上げた」と唱えるのです。

そうやって右手左手を上げ下げしている様子を心で唱えるだけで落ち着いてくるという瞑想法です。

「心臓の鼓動が速いな」とか「膝ががくがくしている」などと実況中継のように心で客観的に唱えるというもの。

私も試しに「なんだか背中がかゆい」とか「腰が痛い」とかいっていると、感覚がなんとなく客観的に捉えられるようになって、落ち着きました。ちょっと不思議でした。

自分で自分にコーチ

次に「自分で自分をコーチする」です。

コーチングというのがあります。これは上司が部下を励ましたりするのに使うテクニックですが、同様なことを自分自身に行うのです。

私は自分から自分にお医者さんになったような気持ちでワードで対話形式で書いて行きました。

自分で悩んでいることって、他人に助言を与える気持ちで考えると意外な発想が生まれて、思っているより重大じゃなかったことに気付いたり、悲観的になりすぎていたりすることに気付けたりするのです。

快調分析

そして次は「快調分析」。人間は悪い結果が出ると反省します。

それそれでいいのですが、うまくいったときになぜうまくいったのかは、あまり考えていないのではないでしょうか。

うまくいったときの状況、行動、会話など、どのような条件の下、うまくいったのかを分析するとまたそれを再現しやすいのではないかという方法です。

たしかにいろいろ参考になりました。

すぐにできる疲労回復法が満載

どうでしょう。この本は何十個もこのような回復法が書かれています。

ペラペラ紙をめくってこれを試したらどうなるかな、なんて使い方もできます。

読者それぞれの使い方ができる大変便利な本でした。

売上より利益「勝間式利益の方程式」 勝間和代

売上より利益

この本は企業にとって重要なのは売り上げよりも利益であると説き、利益を重視した経営にするにはどうしたらよいかを説く本です。

売り上げを上げれば利益は後からついてくるというのは経済が右肩上がりの時代には通用していました。

現在はそうではないと筆者は言います。

最初にマジョリティを構築して後発が追いつくまでに利益を積み重ねるというやりかたは、IT化が進んだ現在では後発の追いつくまでのスピードが速い現代においては通用しないそうです。

なぜならマジョリティを構築するために打った施策、大規模な広告費などがかさんで肝心の利益を回収する前に追いつかれてしまう、というのです。

利益重視の経営にシフトすべき

つまり、いかに利益を上げるかという方向に、経営をシフトすることが大事とのことです。そして、利益を上げる要素として方程式が書かれています。

利益=(単価ー獲得コストー原価)✖顧客数

このそれぞれの要素に対してどのようにアプローチしていけば利益が伸びるかという観点から本書は述べられていきます。

利益をあげるにはどうしたらいいか?

たとえば、単価についてなら、「寒天を食品としてではなく、ダイエット食品として位置付ける」場合は単価を上げることができます。

このようにポジショニングを変えていくことで商品単価を変えることができます。

あとは「支払いに対する痛みを下げる」、これはたとえばプリンターの本体は安いけどインクトナーは高いとか、コーヒーで本体は安いけどオプションでいろいろトッピングを付けると高いみたいなやり方はこの方法をとっているわけです。

一般的なアフィリエイトブログなら単価とは提携広告における単価、獲得コストはほぼゼロ。

原価も自分の労働単価くらいです。

自分の商売に置き換えて読んでみよう

つまり集客して、サイトの配置を工夫してクリック率を上げて、集客した客数と広告単価の掛け合わせたものが最大化できるような形が収益という面ではベスト、ということなのでしょう。

普通に商売されている方にも、ビジネスマンの方にも高度な会計知識がいらずに読める本書はおすすめです。