「繊細さん」の本  武田友紀

本書は、人といると疲れてしまう、「繊細さん」が楽に生きていくにはどうしたらよいかを解説した本です。

繊細さんというのは、不機嫌な人がいると気になって一緒にマイナスな気分になったり、長時間職場にいると疲れてしまったり、小さなミスがいつまでも気になって仕事がはかどらないなどの、人間関係や環境からの刺激に強く反応してしまう人のことを差しています。

そのような繊細さんは刺激に強く反応してしまうので、刺激そのものを物理的に減らしたほうが良い、と本書では述べられています。

これはいろいろなメンタルテクニックの本を読んだ私からすると、意外な切り口で、確かに目を閉じたり耳をふさげば、当然ストレスも下がるわけです。

具体的にはサングラスをしたり、マスクをしたり、耳栓をしたり、アロマをたいたりなど五感の刺激を快適なものに物理的に変えていけば、しのぎやすくなるということです。

繊細さんは社会的に不適応というわけではなく、得意な分野や対処方法を見つけていけば、高い集中力や高度な感性を生かして素晴らしい仕事ができる人でもあるそうです。

本書によれば5人に1人は繊細さんだそうですが、誰にでも時には人疲れしたり、ストレスを感じることはあるわけで、多くの人に参考になる本だと思いました。

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