AIとビッグデータで日本を再興「シン・二ホン」安宅和人

日本再興論 シンニホン


この本は、現在の日本の国際的比較における苦境、問題点を述べ、そこから立ち上がるにはどうしたらいいか、今後の日本をどのように構築すべきか提言した本です。

AIとビッグデータがシンニホンへのカギ

この本は日本の再生について述べた本ですが、そこで切り口として挙げられているのはAIとビッグデータの組み合わせを用いた新産業の隆盛の波に乗っていくことを述べられています。

私は率直に言ってAIというと映画ターミネーターとか映画マトリックスとかを見ているので、なんとなく怖い印象をもっていました。

しかし、日本の産業を再び立ち上げていくにはAIとビッグデータの組み合わせが必要なことが、本書を読むとわかりました。

将棋棋士とAIの対戦などの話も本書では取り上げられていますが、もうAIは既に存在し、ビッグデータの構築もすでに起きています。

それに日本が乗り遅れているのは事実であり、そのような波に乗れた企業の時価総額の伸びが高いことも例示されています。もはやすでに起きている変化なのでしょう。

AI人材、データ解析のできる人材の育英が重要

ならばそのような社会における人材育成の在り方、経済の在り方などはどうあるべきか、本書は多岐にわたる論点で日本の進むべきビジョンを示しています。

ここまではっきりわかりやすく日本が再生していくためのビジョンを示した本はないのではないでしょうか。ロードマップを示し、人々がそれを理解することは、日本が再生していくうえで重要な一歩となります。画期的な本です。

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