これからの思考様式。「ニュータイプの時代」山口周

2022年4月20日

オールドタイプとニュータイプ

この本は、これからの時代に求められる人物像としてニュータイプ、これまでの時代の求められていた人物像をオールドタイプとし、その対比を描いています。

その対比から、これからの時代を生き抜いていくための思考法、行動様式を解説した本です。

6つのメガトレンド

まず、筆者はこれからの時代の傾向として6つのメガトレンドを挙げています。

その一つとして、正解ばかりがあって、問題が滅多にない時代が来るとしています。

すると、正解をただひたすらこなすだけのつまらない仕事ばかりになる、と言います。

そのような時代の中では、ただ正解を追いかけるのではなく、問題意識をもって、自分の価値観を問いかけ、自分の居場所を探していく能力が必要になるといいます。

時勢を見極め、自己を最適化し、最大化するのではなく、自分にとってどうなのかを問いかけていくことが大事になるようです。

そのような居場所を見つけるためには、逃げることも戦略として取り入れるべきであるし、試行錯誤を繰り返すべきだとしています。

そして、複数の組織につながっていくことも取りうる戦略でしょう。

自己の居場所探しと終身雇用

これはいわゆる受験競争に勝って、一流企業を終身勤め上げるという戦略とは違うようです。

終身雇用のもと、退職金が最大化したり、転職下降スパイラルを避けられるので、この戦略は長い間日本で中心的な戦略であったと思います。

しかし、ニュータイプの思考様式なら、自分の価値観を問いかけながら、自分にとって居心地の良い場所を探し続けることが大事になるのでしょう。

9割会計士。1割ロックスター。

一方で、会計士90%、ロックスター10%というナシーム・ニコラス・タレブの言葉も引用している個所もあります。

つまり、安定した職業に就きながら、当たれば上昇幅の大きい、つまりロックスターのような職業に同時に就いておくのもいい戦略であるとしています。

ここでは職業、キャリアプランの部分に焦点を当てましたが、本書は多岐にわたる論点で新時代に向けた考え方を説いています。複雑な現在の世相を見事にとらえた本といえるでしょう。

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Posted by Lake