資本主義を見極めて生きる「資本主義ハック」 冨田和成

資本主義をハックしよう

この本は資本主義の性質を逆手にとって「ハック」し、最短、最速、最効率のお金の増やし方を解説した本です。

お金は誰もが欲しいものです。しかし、いろいろ頑張ってもなかなか手に入らないのがお金ですよね。

この社会は資本主義社会が占めています。著者はこの資本主義社会の性質を解説し、そしてその性質を逆手に取れば、最短、最速、最効率でお金が増やせるのだといいます。

資本主義の認識と実際のギャップをハックする

本書の中で際立つキーワードが「アービトラージ」です。

本書の中での扱いは、多くの人が抱いている認識と実際のギャップ、そこを狙った行動をとることが大事だといいます。

個人の持っている資本には人的資本、金融・固定資本、事業資本があるといえますが、そのうち人的資本のなかで代表的なのは「時間」です。誰でも自分の持っている時間を切り売りしたり、何かに変えてお金を得ることはできます。

本書では、時間は重要なことに使うべきだとし、一番目に重要なことと、三番目に重要なことがあるなら、三番目は一番目に重要なことを行うのに妨げていないか問いかける必要があるといいます。

そして、住居も勤務地になるべく近いところにする。これは移動時間のロスは避けるべきだからだそうです。移動時間中は本などを読めればいいですが、やはり無駄な時間になることが多いですよね。

そして、家事や仕事などをアウトソーシングする。外注化するということです。仮に今給料が低くてアウトソースするより自分でやったほうがよさそうに見えても、その時間を収益を生み出す分野の学習に充てるなどをすれば長期的には大きなリターンが期待できます。

資本主義が怖くなくなる、刺激的な本

その他不動産投資や株式投資など金融の専門家である著者ならではのハックが満載の、資本主義社会があたかもゲームであるかのような感覚になる、とても面白い本です。

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