ピンチをチャンスに変える51の質問 本田健

この本は51の質問をあげ、これらを回答していくうちに人としての器や、人間的成長を助けてくれる本です。

本書にはピンチを乗り切るための質問、心が軽くなる質問、人生に変化を起こす質問、ライフワークを見つける質問、最高の自分を生きるための質問といったカテゴリ分けで51の質問が書いてあります。

たとえば10年前の自分に行ってあげたい言葉は、とか、直感の声は何と言っているか、とかなどです。

筆者がいうに、人生に必要なのは自分への質問力なのだそうです。つまり、ピンチになった時に自分にどんな問いかけができるかが大事なのでしょう。

以前挙げた本の中にも自分をピンチの際に折を見て鼓舞することが大事とありました。自分の凝り固まった視野を解放するような、そういった当意即妙の質問ができるかというのが大事なのでしょう。

この本に書いてある質問を少しづつ答えていくうちに、ピンチに強くなる体質になれそうです。追い込まれたら、「この状況に隠れている素晴らしい点は何だろう?」と自らに問いかけてみていかがでしょう。

ライフパッキング 未来を生きるためのモノと知恵 高城剛

この本は所有物の99%を処分して残った1%の生活必需品として手元にある著者の選び抜いた品々を紹介することで著者の物へのこだわりや考え方を知ることができる本です。

この本は60畳をこえる床面積を有する著者の自宅から1000箱以上の段ボールを用いて捨て去った末に残った、筆者が考える必需品、本当に思い入れがあって必要なものは何だったかを知ることができる本です。

普通何かを捨てる時には当然ごみは捨てますが、手元に残るのは、使用価値があったり、ブランド品だったり、市場価値などを基準に考えると思います。

しかし、99%捨てるとなるとそうではなくいかに思い入れがあって、本当に必要なのかという観点から絞り込まれていくのだそうです。

そしてそのような観点で残った著者のこだわりの品々と、なぜ選ばれたかという理由も書いてあり、それは著者の豊富な海外経験や広い知識に基づいた納得の理由があるのだとわかります。

そうやって絞り込まれていくと、数か月の外出でもほとんど荷物がない状態までに追求されていきます。ほとんどストイックとも呼べるほどなので、感動すら覚えます。面白い本なのでぜひお手に取ってみてください。

仕事と自分を変える「リスト」の魔法 堀正岳

なんでもチェックリストにしよう

この本は人生のあらゆることをリストにして書き出すことで、思考を整理し、不安を解消できるようにすることで、人生を変えていく力を身につけられると説き、その方法を解説した本です。

チェックリストや買い物リストなどは皆さんも使われると思います。人間はそもそもそのようなリストを作る動物なのだとこの本は書いています。

そのような誰もが使っているリストについて、様々な場面でも使うことができるのだそうです。たとえば不安を書き出して不安を解消したり、日記を箇条書きで書いたり、自己分析をリストで行うこともできるそうです。

リストの二つの効用

筆者はリストには二つの効用があるといいます。それをスッキリスト、ハッキリストと書いています。

スッキリストは不安を書き出してスッキリするためのリスト。

ハッキリストは思考の整理を行い、具体化することで物事をはっきりするためのリスト。

たしかにそのような気がします。

本書にはその二つの作用に注目してさまざまなリストのつくり方を解説しています。私が気になったのはYES・NOリストです。

Yes Noリスト

YESにはたとえば「旅行に行く」NOには「旅行に行かない」と箇条書きし、それにまた段下げして旅行に行く側からの視点からの意見を箇条書き。

そして行かない側からの意見も箇条書きにしていきます。

すると物事の判断がより漏れがなく、良い選択ができます。

リストを作って暮らしを改善しよう

リストのつくり方ができれば様々な問題解決や判断を素早く効率的にできます。

そして、リストをストックしておけば、それは自分に最適化された資産ですらありますね。とてもためになりました。