自分がわからないと自分に合わないことをやり続けてしまう
この本は自分を客観的にみる力がないとストレスに弱くなるという研究データに基づいて、さまざまな方法で客観力をつけていくことを述べた本です。
客観性のない人は、自分がどんな価値観を持っていて、何が好きなのかわからないため、自分のやっていることが自分の価値観に沿っているかわからず、ストレスに弱くなるのだそうです。
自分がどんな価値観を持っているか客観視
その対策としては、とにかく自分がどんな価値観を持っているのか、本書に書いてあるいくつかの質問に答えながら、自分の価値観を発見していくべきなのだそうです。
どんな出来事に心が動かされたか、どんな出来事で行動力が下がったか。とにかくそういった出来事を記録していく。
そして、自分の価値観を見えるところに書いておいて、自分の一日の行動がそれに沿っていたか振り返ってみるのだそうです。
クヨクヨ悩んでいるのは、客観力のない状態
過去の失敗を繰り返し考え続ける反すう思考は客観力のない思考であり、避けねばならないのだそうです。
なぜ、と考え続けるのではなく、なにをしたらいいのかと、なぜ思考からなに思考に切り替えること。今起きていることに五感を振り向けて集中していくこと、くよくよ考えるための時間をスケジュールにくんでおいて、不安になりやすい時間帯に不安にならないように反すう思考を棚上げしておくことなどが有効だそうです。
自分の考えにこだわらないで他者の意見も取り入れよう
また、知的謙遜という、自分の持っている知識とエゴを切り離せる能力、他者の新しい視点を取り入れることができる能力を高めることも大事だといいます。
自分を知っていることは、弱点も強みも知っているということ
以前自分の好きなものは何か自己分析をすることが必要だという記述のあるパッションの見つけ方という本をご紹介しました。自分の持っている価値観がなにかというのを知っている人間というのは非常に精神的に強くなれるのだということが改めてわかりました。