検索は大事。 「グーグル検索だけでお金持ちになる方法」 牛堂登紀雄

検索だけでお金持ちになれる

「グーグル検索だけでお金持ちになる方法 牛堂登紀雄」この本は、グーグル検索という無料で行える作業をいかに工夫すれば、お金が手に入るような検索結果を得られるかなどの知識を掲載した本です。

私はよく英単語が思い出せないときに、そのままスルーして検索しなかったりすることがあります。あとで後悔することもあります。その場で携帯で検索するだけでわかるからです。

グーグルで検索という、なんでもないようなひと手間を惜しんだためにいかに多くのチャンスを逃しているのかが思い知らされる本です。

例えば一時期流行した太陽光発電。これは国の支援などもあって、一部の投資家は利益を得ていたと本書に掲載されています。これにたどり着くには局所的なバブルを検索によって拾い上げていく力が必要なのだそうです。

思いつくのはビットコインなどはそうでしょう。最初のころは千円もしなかったのでしょう。今では数百万円なのですから、ブームの最初のころに情報を入手できるか、そして、いかにその最初のころの局所的なバブルを検索によって拾い上げられるかがカギのようです。今からビットコインをやってもブーム終焉期だとしたら大けがをしますのでご注意を。

ありえないワードをつなげてみよう

また、とにかく気になるワードに「無料」とつなげてみましょう。ただで手に入るかもしれません。タダヤサイドットコムというサイトがありますが、野菜がただで手に入ったり、ネットではただで手に入るは意外に常識です。リアル世界では激安がせいぜいですが。

たとえば「タワーマンション+無料」とかはたぶんないだろうな、と思ってたいていの人は検索しません。そこをあえて検索していきましょう、と本書は書いています。いかにありえないワードの組み合わせて、そして実際に検索していく、それが必要なのだと本書にありました。

その他さまざまな有利な検索ワード、ジャンルについても解説があります。投資信託やクレジットカードなどはお得な情報の多い分野です。

検索だけでお金持ちになれる

本書を読んで、いかに検索する前にありえないと思って検索すらしていない、リミッターをかけていた自分に気づかされました。グーグルで検索は当然無料ですから、手間を惜しまず、制限をかけないで自由な発想で検索していきたいものです。

雑草の戦略とビジネス「雑草という戦略 稲垣栄洋」

雑草が過酷な環境に適応する姿にビジネス戦略を見出す

「雑草という戦略 稲垣栄洋」この本は、厳しい逆境、自然界に生きる雑草の生存戦略に、厳しい現代社会での生き残り戦略を見出す、生物学と経済学を横断する知的興奮を味わえる、ビジネス本です。

よく抱くのは、雑草は踏まれても踏まれても負けずに立ち上がる、というイメージかもしれません。むしろ逆だそうです。踏まれるならもう立ち上がらずにその状態で適応しようとするのだそうです。

雑草がなぜ除草され、駆除されても生き残っているのかがここにあります。彼らは無理をせず、一番重要な目的、繁殖に焦点を当てて、それだけに最適化された生存戦略をとっているからです。

たとえばオオバコという植物はあえて人間に踏まれることで増えていきます。オオバコの種子にはゼリー状の物質があって、人間の靴や自動車のタイヤにくっついて移動し、増えていきます。むしろ踏まれたがっているのですね。

また、草刈り機は雑草にとっては強敵となるでしょう。イネ科の植物は生長点が低く、馬などの草食動物に食べられても、生長点が低いので、上の部分が食べられてもまた成長していきます。同様に芝生は生長点が低いので刈られるとむしろ元気になります。刈り取られると光が届きやすくなるからです。

このように、本書にはさまざまな逆境を生き抜いてきた雑草たちが紹介され、時にそれが経済戦略として重ね合わせると、会社経営の生き残り戦略、サラリーマンの処世術のようなものに応用できる気がして、妙な興奮を覚えます。

学問を横断的に俯瞰することで得られる発見と知的興奮

学問はこのように複数領域を横断するとあらたな発見があるのかもしれません。知の領域の横断。これは知的興奮をそそられますし、そして、雑草たちのたくましさに、ある種の哲学的啓発を受けることでしょう。面白い本です。

すぐに気分一新「一行リフレッシュ術 西多昌規」

一行なら疲れていても読めるはず

この本は、様々なリフレッシュ術を通勤時、起床時など様々な場面を想定して、一行の表現で提案し、サクサク読み進められる、手軽なリフレッシュ術に関する本です。

本当に疲れているときには、ユングの心理学に関する大著を読めるでしょうか。

やっぱり読めないですよね。心が疲れているときに、そのような大部の本を読むのはしんどいものです。

本当に疲れているときに、そして、その置かれている状況に合わせてすぐ使える本として、本書はおすすめです。

疲れている時は他人と比べないこと

起床時に「疲れている?」と自分に問いかける。

やってみるとそのうち慣れてきて疲れている状態から脱することもあるでしょうが、自分の疲労度合いに気が付かないで頑張りすぎて燃え尽きてしまうこともあるでしょう。そのようなことを予防する効果がありそうです。

通勤時には「朝から元気な人と自分を比較しない」。

これは、やたら元気な人もいて、元気に挨拶する人もいますが、元気に挨拶できない自分を責めるのはやめたほうがいいですよね。

それなりにできればよしとしましょう。人と比較して自分を責めるのはよくないものです。

自分なりにできていればオーケーとしましょう。

仕事中は「トイレやお茶で上手にブレイク」。

トイレやお茶は緊急避難先として、そしてルーティン的に定期的に休憩する場所として、自分の居心地の良いひと時として確保しておきたいものです。

一行だからすぐできるし、すぐに取り出せる。

このように、様々なシチュエーションですぐに使えるリフレッシュ術が満載です。

仕事中に電子書籍や電子メモでちらっと確認するだけでも思い出せるツールになるでしょう。

お手元にお守り代わりに置いておきたい一冊です。