
コーチングの入門書として読める本
この本はコーチングについて、その入門的な内容をまとめた本です。
大事なことは相手の心を開くこと
例えば「なぜ」と聞くのではなく「なに」と問いかけるのだそうです。
「なぜそんなことしたんですか?」は、攻撃的に聞こえますよね。
「なにがそうさせたのですか?」であれば、相手の警戒は下がるでしょう。答えを引き出しやすいのではないでしょうか?
そして、相手の上にも下にも立ってはならないのだそうです。上に立っても、下に立っても心は開かれず、警戒されてしまいます。同じ目線で問いかけることで、心を開いてくれるのだそうです。
フラットな心に効果的な質問をする
「究極の質問」という言葉が本書には登場します。
「あと一時間でこの仕事を終わらせるにはどうしますか?」
「人生が今日で終わるとしたら、何をしますか?」
このように、ギリギリの状態に置かれたときに人間の視野は広がり、新しい発想が生まれるのだそうです。それは、フラットで、開かれた状態の心に問いかける必要があるわけですね。
感想
コーチングというのは、言葉としては聞いていたものの、実際はどのようなものかあまりわかりませんでした。
この本に読んで、相手の心をフラットにして、効果的な質問を投げかけることで、質問された人が自分自身で解決法を導き出すのがコーチングなのかもしれないと思いました。
これは、親子関係、例えば子供の悩みを親が解決したり、夫婦関係の悩みを解決するなどの、生活の問題を解決するのにも役立つかもしれません。
多くの人におすすめできる本だと思います。