お金の教養を学べて、親子の話題作りにも。「マネーという名の犬 ボード・シェーファー 村上世彰=監修」

と子供が織りなす「お金のお話」

今回ご紹介するのは「マネーという名の犬 ボード・シェーファー 村上世彰=監修」です。この本はマネーという名の犬とその飼い主の子供とのやり取りを通じて、お金との付き合い方を学べる、子供から大人にまでおすすめできるお金の教養本です。

この本の監修者である村上氏は小学生のころから株式投資を始めていたそうです。お金を稼ぐよりは、お金との付き合い方を身に着けることが最初のうちは大事なのだと本書にはあります。

身につけたいお金の教養の数々

例えば、何かしたい夢があるならそれを絵や写真などにして目に見えるところに飾ることが大事で、何か成功したなら、それを成功日記として成功パターンや目標を常日頃脳裏に叩き込むことが大事だそうです。

また、貯金をすること。貯金以外にも生活費の急増に備えた現金も取っておくべきだそうです。

そして、投資信託などの金融商品に対する正しい知識を身に着けるべきだそうです。

みんなにわかりやすい「お金の教養」物語

このように本書では物語風に子供とマネーという名前を付けられた犬との交流を通じて学べます。すこし不思議な世界観の物語です。そのストーリを追っていくだけですんなりとお金に関する教養が身に付く、大変読みやすい本です。親子で一緒に読める本だと思います。親子の話題作りの一助となる本でしょう。

お金の計画をたてよう お金と資産の羅針盤 ジョン シュウギョウ

「お金と資産の羅針盤 ジョン シュウギョウ」この本は一般の家庭の家計を会社の会計のようにとらえなおすことで、合理的に客観的に家計をとらえなおし、現実的に着実に家計を立て直していく、まさしく羅針盤といえる家計再建の方針を示してくれる本です。

混迷の時代におけるお金の羅針盤

お金は誰でも欲しいものですが、誰もがたくさんあるわけではないですし、誰もがいつも景気よくいられるわけではないです。

時に混迷期には羅針盤といえるような何かに頼りたいものです。それは誰か著名人だったりするかもしれませんし、話題の雑誌にあった流行の投資話かもしれないです。

本書は先に述べたように家計を企業の会計のようにとらえることで客観的に見つめなおし、資産の運用に道筋を示す本です。

お金の状態を見直し、稼ぐ力を増やそう

まず、本書では家計を貸借対照表を書くように年に一回その資産と負債と純資産を割り出しなさいと言います。

次に収支バランスについても計算しなさいとあります。そして、自分の今持っているスキル、経歴などを書き起こすように述べています。なんだか資産と負債を書き出すなんて企業会計みたいですね。

また、稼ぐ力についても記述があり、稼ぐ力の性質の違いに分けて様々に対処していくことでバランスの良い稼ぐ能力が年々増加していくのだそうです。

どうやって貸借対照表に置き換えるのか、稼ぐ力とはというのは本書の記述を見てもらえるとわかるでしょう。

お金の専門家に相談したかのような気分

読んでいるだけでフィナンシャルプランナーに相談を受けてもらってるみたいな気分になれます。先行き不安なご時世ですので是非一度お手に取ってみてください。

ゼロで死ね、とは?DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール ビル パーキンス

お金より思い出

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール ビル パーキンス」この本は思い出や経験こそが人生で一番重要で、老後に向けて貯蓄ばかりして経験に投資しない生き方よりも、死んだ後に何も財産を残さない、ゼロで死ねと説く本です。
貯金はないよりはあった方がいいでしょう。しかし、お金を残すだけが人生ではないです。人によっては家族が幸せであることだったり、また健康に生きることも重要です。
本書ではそういった経験や健康への投資は早期に行うべきだといいます。良い思い出はその後の人生において株の配当金のように配当効果を生み出し続けるとあります。また若いうちに健康に投資することは高齢になってから行うよりも効果的なのだそうです。
若いうちは健康に、中年はお金で時間を買って経験に投資すべきともあります。

プロスペクト理論のその先?

私が聞いた話でプロスペクト理論というのがあって、お金持ちほど長期の利得に思考が至るのだそうです。一次的思考だと目の前の100円の方が将来の120円よりも価値があると飛びつき損をしやすいのだそうです。
しかし、長期的視野の利得よりももっと先の視野に立ち、今の人生ステージでこの経験に今投資するのは将来体力が衰えてしまう老年期に投資するよりも効果的で、配当効果すらあるとまで考えるのが本書なのでしょう。すごい賢い考え方ですね。
でも目の間のケーキに飛びつくのは最高の経験なのだと言い聞かせていると太っちゃいますよね。相当な理性と賢さがないと大変かも知れません。

ライフステージにおける最適なお金の投下法

しかし、ただお金があれば安心とひたすら貯めて、結局何も楽しめないで死んでしまったらその時は後悔してしまうかも知れません。本書を読めば最適な資産の、人生ステージにおける投下方法がわかります。面白いです。