金がないなら知恵をしぼれ!ビジネス着想100本ノック 岡崎太郎

本書は質問的なテーマを数多くこなすことで、マーケティング思考を養うことができるように書かれたマーケティングトレーニングの本です。

著者は通販コンサルタント会社の会長を務める、マーケティング、通販業界の知識が豊富な方です。セミナーなども展開されているようです。

本書は例えば、「言葉の力で価値観を転換させる」をテーマに、「中古マンションの新しい別称を考える」など、多くのテーマについて出題し、それについて考える力を養うことで、マーケティング思考を養うという構成です。

本書を読んで思ったのは、マーケティングというのはマイナスに見える常識的観念を打ち破って、大きなプラスに発想を転換させていく、そのような力が必要なのだと思いました。そうですよね、だれもが中小であったり、個人から始めるわけですが、常識的なことをしていては、大手等、既得権をもった層には勝てないわけです。

本書は企業に勤める方のみならず、起業家、なにかビジネスを始めたいという方などにおすすめできるかと思います。

「 お金の流れで読む日本と世界の未来 」 ジム・ロジャーズ

有名な投資家ジムロジャーズ

この本は世界的に有名な投資家、ジム・ロジャーズが世界情勢から見た日本と世界の未来像を書いた本です。


ジム・ロジャーズは、世界中を冒険した大富豪として有名な人です。実際にその国の空気を感じ、未来を予見して、財産を築いてきた人です。

そんな彼が予測する未来ですから、的中率は高いのではないでしょうか。


大物投資家の予測とは?

彼が予見しているのは、中国、北朝鮮といった国の伸びが大きくなるだろうということでした。


北朝鮮情勢がどうなるかは予断を許さないところではあるかと思います。

隣国韓国の発展を見る限り、北朝鮮が同様の成長を実現すれば、大きなビジネスチャンスが北朝鮮にあるそうです。

これは日本人の感覚からするとちょっと仰天かもしれません。
しかし、これまで全く資本投下されてこなかった国ですから、政治情勢が好転すれば、たしかにそうかもしれないですね。

日本に関する厳しい予想


一方の日本はどうかといえば、なかなかの辛口の批評です。加速する高齢化社会がマイナスに受け止められているようです。日本の若者は海外に移住したほうがいい、とまで断言されています。
私もなんだか海外移住したくなるくらいでした。

残留を決意される方は一層の奮起を、あるいは移住を決意させる点火剤になりうる本かもしれないです。
そして、世界のお金が次にどこへ流れていくのか。

我々はそれをどのように対処すべきか、考える上で参考になります。