今すぐにストレスを解消できます「イヤな気持ちは3秒で消せる! 西田一見」

「イヤな気持ちは3秒で消せる! 西田一見」この本はイヤな気持ちのメカニズムを考えることで3秒でイヤな気持ちを消してしまう本です。

イヤな気持ちになることは誰でもあります。しかし、なぜイヤな気持ちになったかと考えると、大抵悪口を言われたとか、損をしたからといった現象面から考えるものです。

しかし、著者はイヤな気持ちとは反応やしぐさそれ自体から起因すると考えたようです。

イヤな仕草が嫌な気持ちを作っている

眉間にしわを寄せる→口角をあげて笑顔を作るというように、イヤな気持ちが起きそうになったらまず動作やしぐさから入れ替えていきます。

そして、自分の元気になれるポーズを考えるなど、いい気分になれるような動作、気分、イメージをスタックさせていきます。

つまり、自分の言ったこと、動作、しぐさがイヤな気持ちを増幅し、定着化し、悪化させるので、自分がイヤな気持ちになったと思ったら、イヤな顔をするのではなくて、あえて笑顔をしたり、ガッツポーズを決めたりして、自分の好きなイメージ、キャラクターなどをおもいいうかべて「だからなんとかなる」といい聞かせる、というようなことを繰り返していけばいいのです。

ポジティブシンキングではなくポジティブアクション

すごくポジティブな元テニス選手の松岡修造さんも、いつもポジティブな言葉を自分に投げかけているようですが、そうやって自らをふるいたたせて自分を励ますのが大事なんだと思いました。スポーツやプレゼンテーションの前にマイナスイメージが浮かんでしまう人には最適な本ではないでしょうか?

すぐに気分一新「一行リフレッシュ術 西多昌規」

一行なら疲れていても読めるはず

この本は、様々なリフレッシュ術を通勤時、起床時など様々な場面を想定して、一行の表現で提案し、サクサク読み進められる、手軽なリフレッシュ術に関する本です。

本当に疲れているときには、ユングの心理学に関する大著を読めるでしょうか。

やっぱり読めないですよね。心が疲れているときに、そのような大部の本を読むのはしんどいものです。

本当に疲れているときに、そして、その置かれている状況に合わせてすぐ使える本として、本書はおすすめです。

疲れている時は他人と比べないこと

起床時に「疲れている?」と自分に問いかける。

やってみるとそのうち慣れてきて疲れている状態から脱することもあるでしょうが、自分の疲労度合いに気が付かないで頑張りすぎて燃え尽きてしまうこともあるでしょう。そのようなことを予防する効果がありそうです。

通勤時には「朝から元気な人と自分を比較しない」。

これは、やたら元気な人もいて、元気に挨拶する人もいますが、元気に挨拶できない自分を責めるのはやめたほうがいいですよね。

それなりにできればよしとしましょう。人と比較して自分を責めるのはよくないものです。

自分なりにできていればオーケーとしましょう。

仕事中は「トイレやお茶で上手にブレイク」。

トイレやお茶は緊急避難先として、そしてルーティン的に定期的に休憩する場所として、自分の居心地の良いひと時として確保しておきたいものです。

一行だからすぐできるし、すぐに取り出せる。

このように、様々なシチュエーションですぐに使えるリフレッシュ術が満載です。

仕事中に電子書籍や電子メモでちらっと確認するだけでも思い出せるツールになるでしょう。

お手元にお守り代わりに置いておきたい一冊です。

心を休める習慣 植西聰

この本は休息をとることの必要性、心を休ませるための様々な方法を解説しています。

著者は資生堂に勤務し、独立後産業カウンセラーを取得された方です。働く人のカウンセリングをするスキルをお持ちの方なので、本書は疲れた方に語りかけるような優しい文体で構成されています。

本書で「休む」は重要ワードで、とにかく、少しでいいから休むことが重要なのだそうです。50分働いたら少しでいいから休むなど、休憩を入れないと作業効率はかえって落ち、長い人生であるからには、休みながら、計画的に人生を歩んでいくことが肝要なのだそうです。

さまざまな休むための具体的なやり方が書かれています。ヒーリングミュージックを聞く、ぼんやりしてみる、勝ち負けにこだわらず譲っていくなど、心に優しい生活習慣、心がけについて解説しています。

その中で私が気になったのは「自分の中の主人公に語りかける」というものです。「主人公」という言葉は、もともと禅の言葉とのこと。「主人公よ」と禅僧は自らに問いかける、そして、禅僧は禅的答えを得るのだそうです。つまり、心に問いかける、心はどんな状態なのか確認することは、心を休める必要があるか気づくための第一歩だと思えました。

本書はビジネスマンに限らず、進路に悩む学生、人間関係に悩む方、さまざまな問題に悩んでいる方、あるいは、単に作業効率を上げたい方など広くおすすめできます。