売上より利益「勝間式利益の方程式」 勝間和代
売上より利益
この本は企業にとって重要なのは売り上げよりも利益であると説き、利益を重視した経営にするにはどうしたらよいかを説く本です。
売り上げを上げれば利益は後からついてくるというのは経済が右肩上がりの時代には通用していました。
現在はそうではないと筆者は言います。
最初にマジョリティを構築して後発が追いつくまでに利益を積み重ねるというやりかたは、IT化が進んだ現在では後発の追いつくまでのスピードが速い現代においては通用しないそうです。
なぜならマジョリティを構築するために打った施策、大規模な広告費などがかさんで肝心の利益を回収する前に追いつかれてしまう、というのです。
利益重視の経営にシフトすべき
つまり、いかに利益を上げるかという方向に、経営をシフトすることが大事とのことです。そして、利益を上げる要素として方程式が書かれています。
利益=(単価ー獲得コストー原価)✖顧客数
このそれぞれの要素に対してどのようにアプローチしていけば利益が伸びるかという観点から本書は述べられていきます。
利益をあげるにはどうしたらいいか?
たとえば、単価についてなら、「寒天を食品としてではなく、ダイエット食品として位置付ける」場合は単価を上げることができます。
このようにポジショニングを変えていくことで商品単価を変えることができます。
あとは「支払いに対する痛みを下げる」、これはたとえばプリンターの本体は安いけどインクトナーは高いとか、コーヒーで本体は安いけどオプションでいろいろトッピングを付けると高いみたいなやり方はこの方法をとっているわけです。
一般的なアフィリエイトブログなら単価とは提携広告における単価、獲得コストはほぼゼロ。
原価も自分の労働単価くらいです。
自分の商売に置き換えて読んでみよう
つまり集客して、サイトの配置を工夫してクリック率を上げて、集客した客数と広告単価の掛け合わせたものが最大化できるような形が収益という面ではベスト、ということなのでしょう。
普通に商売されている方にも、ビジネスマンの方にも高度な会計知識がいらずに読める本書はおすすめです。
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