今回ご紹介するのは「反応しない練習 草薙龍瞬」です。この本は反応をしない練習をすることで、マイナス感情や過剰な自意識などをコントロールできるようにする本です。
マインドフルネスという瞑想を現代科学の考えに応用して仕事に活かすという考え方があります。仏教には実用的で合理的な思考の使い方があります。
過剰な感情に反応しないための練習方法
例えば本書では、今考えていることを言葉で確認するという項目があります。「いま私は掃除をしている」「いま私は歩いている」「いま私は疲れを感じている」という風に言葉で確認すると心が落ち着くそうです。
また、「判断する」思考に気づくことが重要だそうです。例えば「あの人のことが○○だから嫌いだ」という思考は、判断をしています。「自分はダメな人間だ」とかもそうです。判断は状況が変われば否定的にも肯定的にもなるので、まず判断をしたことに気づくことが過剰な反応から解放される一歩だそうです。
そして、快を求めることも、それが膨らみすぎて不安や焦りにならない限りは良いことだと本書はいいます。それを仕事を頑張れる動機づけにしたり、チャレンジを後押しするものならば活かすべき感情だそうです。しかし、不安がないことに気づいている、確認できている必要はあるのでしょう。
反応しないと生活が良くなる
このように本書は人間がいつも行っている反応に気づいたり、自分の考え方を修正することでより良く生きやすくする内容です。思考法の改善、生活の改善につながる本です。