世界は完全なフラットではない。「コークの味は国ごとに違うべきか 」パンカジ・ゲマワット

2022年5月1日

セミグローバルな世界

この本は、世界はフラットである、グローバル化しているという言説に対して、完全にフラットではなく、セミグローバルな世界であるという主張を展開し、その論拠としてセミグローバルな世界に適応した企業例を挙げて論証する本です。

日本のコカ・コーラはコーヒーで成功した。

題名にありますが、日本においてコカ・コーラは有名な飲み物ですが、日本コカ・コーラが収益を上げているのはコークだけではなく、缶コーヒーその他日本独自で開発した商品が収益を上げているとあります。

また、マクドナルドもそうですが、月見バーガーがアメリカで売っているとは思えないですよね。

セミグローバルな企業ほど成功する

このように、各国で販売戦略に裁量を与えた企業ほど成功を収めているとあります。

なぜなら、完全に世界はグローバルではなく、それぞれに異なった戦略が必要だからだそうです。

そして、企業が海外で成功するにはどのようなステップを踏むべきかが記載されています。

文化論としてのセミグローバル

個人があまりグローバル戦略のあり方について考えることはないかもしれませんが、言語や、食文化の多様性の観点からも、文化論として読める本ではないでしょうか?