キャリアを計画するのは自分

2021年9月10日

「ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術   黒田悠介」この本はキャリアデザインに関する本で、長寿命化する人生に対し、短期間でどんどん変化していく社会には積極的にキャリアデザインすることが必要であるとし、いかにキャリアデザインしていくかについて「ライフピボット」をコンセプトにしながら解説した本です。

軸を足がかりキャリアを作り上げる

ピボットとは何でしょう?本書では回転軸という意味で用いられています。軸。私たちは軸を築いていきながら積極的に人生を転換していく必要があるのだそうです。そうです、前述の通り長期間働く必要があるのに社会は変化のスピードを増していく。つまりは積極的に舵取りをする、主体的にキャリアデザインすべきなのです。では、その軸足となるものは何か?それを日頃から蓄積し、来るべき偶然に備えて準備すべきなのです。

例えば今していることで得意な分野を見極めて伸ばすこと。あるいは自己分析を続けて自分の得意なことや好きなこと、価値観に気づくこと。またそのようなものを引き出してくれる人に会うことだそうです。

そのための具体例アクション、webサービスなど様々な指針を本書は示してくれています。

例えば今していることを複数領域に分けて考えて、それと隣接したキャリアとは何かをハニカム状の図を用いて考える方法や、出来ること、したいこと、需要のあることを、can will need に分けてそれを集合図に図示し、パターン別にどのように対処すべきかなどの解説があります。

長寿命社会の今、読むべき本

リンダ グラットン の書いたLIFE SHIFT(ライフ・シフト) という名著にもありますが、本書もそのような長期化するライフタイムとキャリアについての考察があり、そして本書はより実践的な行動を行うための方策を示している点でクリアに理解が進みます。ぜひお手に取られると良いでしょう。