ゼロで死ね、とは?DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール ビル パーキンス

2022年2月14日

お金より思い出

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール ビル パーキンス」この本は思い出や経験こそが人生で一番重要で、老後に向けて貯蓄ばかりして経験に投資しない生き方よりも、死んだ後に何も財産を残さない、ゼロで死ねと説く本です。
貯金はないよりはあった方がいいでしょう。しかし、お金を残すだけが人生ではないです。人によっては家族が幸せであることだったり、また健康に生きることも重要です。
本書ではそういった経験や健康への投資は早期に行うべきだといいます。良い思い出はその後の人生において株の配当金のように配当効果を生み出し続けるとあります。また若いうちに健康に投資することは高齢になってから行うよりも効果的なのだそうです。
若いうちは健康に、中年はお金で時間を買って経験に投資すべきともあります。

プロスペクト理論のその先?

私が聞いた話でプロスペクト理論というのがあって、お金持ちほど長期の利得に思考が至るのだそうです。一次的思考だと目の前の100円の方が将来の120円よりも価値があると飛びつき損をしやすいのだそうです。
しかし、長期的視野の利得よりももっと先の視野に立ち、今の人生ステージでこの経験に今投資するのは将来体力が衰えてしまう老年期に投資するよりも効果的で、配当効果すらあるとまで考えるのが本書なのでしょう。すごい賢い考え方ですね。
でも目の間のケーキに飛びつくのは最高の経験なのだと言い聞かせていると太っちゃいますよね。相当な理性と賢さがないと大変かも知れません。

ライフステージにおける最適なお金の投下法

しかし、ただお金があれば安心とひたすら貯めて、結局何も楽しめないで死んでしまったらその時は後悔してしまうかも知れません。本書を読めば最適な資産の、人生ステージにおける投下方法がわかります。面白いです。